『ガブリエリザちゃん』
食虫植物のガブリエリザちゃん。
植物学者のホワイト博士につかまり、
研究室へ連れて行かれます。
研究室で犬や人のおしりをガブリ。
囲いを作ってもだめで、外の犬小屋に
つながれたら、忍び込んだ泥棒をガブリ。
とうとう動物園の檻に入りましたが、
子どもたちには大人気に。
めでたしめでたし。
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無邪気に誰にでもかぶりつくガブリエリザちゃん。
無法者ですが憎めないやつです。
『わたしのいえ』
田舎の家、街の家、船や宮殿など、
色々な家が紹介されています。
中には童話のような家や、月にすむ人の家も。
最後は「わたし」の家。
「あなたのいえはどこ?
どんなふうなおうちかな…」
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シンプルに色々な家を見ていくことで、
そこに住む人の暮らしを想像させます。
色味を抑えた素朴な印象の絵で、
大人にも好まれそうな絵本です。
『わたしのいちばん あのこの1ばん」
(↑薫くみこさんは訳者です。
アリソン・ウォルチ作 パトリス・バートン絵)
バイオレットは勉強も運動もなんでも1番。
それをいつも自慢しています。
一方ロージーは自分の「すき」を大事にする女の子。
ある日先生が、みんなに植木鉢と種を配ります。
1番に芽を出したのはバイオレットとロージーの鉢。
でもバイオレットは「わたしが1ばん」とまた自慢。
ロージーはくやしくて、バイオレットの鉢の芽に
土をかぶせてしまいます。
次の日からバイオレットは水ぼうそうで欠席。
ロージーはすうっと体が冷たくなって
「なんであんなことしたんだろう…」
バイオレットの鉢を自分の鉢と同じく大事に
育てました。
バイオレットが学校に戻り、ロージーが育ててくれた
鉢を見て小さな声で「ありがと」
先生が
「ロージーのいうとおり、いちばんは1とうしょう
だけじゃないわね」
「ロージーのいちばんをたいせつにそだてていこうね」
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子どもたちそれぞれの良さを認めてくれる先生に
救われる気がします。
ナンバーワンよりオンリーワン、がテーマの絵本です。
『密林一きれいなひょうの話』
ひょうが目を覚ますと、自慢の斑点が無くなっていました。
探すと落ちていた斑点は3枚。
他の斑点を探す途中、ワニ、カエル、マントヒヒに
ねだられて斑点をあげてしまいます。
マントヒヒは斑点がちょうちょになって飛んでいったと
教えてくれました。
「はんてんが、ちょうちょになりたかったのだから、
ちょうちょは、はんてんになりたいのかもしれないね」
ひょうは、ちょうちょに頼みます。
「ぼくのはんてんになってくれない?」
ちょうちょを背中に乗せたひょうは、密林一きれいな
ひょうになりました。
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表紙は非常にシンプルですが、中の絵はかわいらしい
感じです。
ちょうちょがたくさん出てくるので、春に似合う
絵本かな、と思います。
『したじきくんとなかまたち』
こちらも新1年生にいいかな、という本です。
したじきくんは、小学校に行くのがこわいと言います。
一人では不安なので、鉛筆くんたちと一緒に筆箱に
入ろうとするも、大きすぎて無理。
クレヨンや色鉛筆の箱にも入れません。
そこへやってきたのはノートたち。
「ぼくたち きみがたよりなんだ」
と言われ前向きになれたしたじきくん。
でも…
「ぼく、ノートにはさんでもらってるだけで
なんでたよりにされてるのか、よくわかんないや…」
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文房具の中でもかなり地味な「したじき」を
主役にしたところが、とても好みです。
どんなもの(人)でも得意があって、
誰かに頼りにされてる、って大事なメッセージだな!
と思いました。
『がっこうだってどきどきしてる』
卒業、入学シーズンですね。
新年度の読み聞かせに良さそうな本を探しています。
新しくできた建物は、学校。
生まれたばかりの学校は、自分がどんな建物か
知りません。
新学期になって子どもたちがたくさんやってきました。
中には「がっこうなんてきらい」と言う子も。
でも、学校で給食を食べたり勉強したりするうちに、
少しずつ学校が好きになってきたようです。
用務員さんが
「みんな いつまでも がっこうのことは わすれない」
「こんな すてきな たてものって、めったにないよ
」と。
学校はにっこり笑いました。
1年生が最初はドキドキしながら通う学校。
でも、楽しい思い出をたくさん作って、
学校を大好きになってくれたらいいな、
と思います。
『おなじそらのしたで』
- 作者: ブリッタテッケントラップ,木坂涼
- 出版社/メーカー: ひさかたチャイルド
- 発売日: 2017/12/13
- メディア: 単行本
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「ぼくたちは みんな
おなじ そらの したで
いきている
ここでも
とおくでも」
詩を綴った絵本です。
色々な動物が同じ空の下で
生きている様子を描いています。
また、画面な一部が切り抜いてあり
次のページとつながるようになっています。
世界がつながっているという主旨を
表しているのでしょうか。
言葉がシンプルで、声に出して読むと
良い味わいが出そうな絵本です。
子どもより大人が好きな本かもしれません。