『わたしのいちばん あのこの1ばん」
(↑薫くみこさんは訳者です。
アリソン・ウォルチ作 パトリス・バートン絵)
バイオレットは勉強も運動もなんでも1番。
それをいつも自慢しています。
一方ロージーは自分の「すき」を大事にする女の子。
ある日先生が、みんなに植木鉢と種を配ります。
1番に芽を出したのはバイオレットとロージーの鉢。
でもバイオレットは「わたしが1ばん」とまた自慢。
ロージーはくやしくて、バイオレットの鉢の芽に
土をかぶせてしまいます。
次の日からバイオレットは水ぼうそうで欠席。
ロージーはすうっと体が冷たくなって
「なんであんなことしたんだろう…」
バイオレットの鉢を自分の鉢と同じく大事に
育てました。
バイオレットが学校に戻り、ロージーが育ててくれた
鉢を見て小さな声で「ありがと」
先生が
「ロージーのいうとおり、いちばんは1とうしょう
だけじゃないわね」
「ロージーのいちばんをたいせつにそだてていこうね」
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子どもたちそれぞれの良さを認めてくれる先生に
救われる気がします。
ナンバーワンよりオンリーワン、がテーマの絵本です。