読み聞かせ日記

小学校で読み聞かせやってます。ゆるシンプルライフも目指しています。

読み聞かせで好評だった絵本や、自分が読んだ本のこと、生活のことなど書いています。絵本を季節やテーマでカテゴリー分けして掲載していますので、ぜひ過去記事も見てみてください。

クリスマスに合う絵本(高学年~大人)

クリスマスに合うお話、しかも高学年に

ふさわしいしっとりとした絵本を選び

ました。

 

『アンナの赤いオーバー』

(ハリエット=ジィーフェルト:作 アニタ=ローベル:絵 松川真弓:訳 評論社) 

アンナの赤いオーバー (児童図書館・絵本の部屋)

アンナの赤いオーバー (児童図書館・絵本の部屋)

 

 戦争が終わった冬。アンナは新しい

オーバーを作ってもらいます。

 

でも、物もお金も無い時代。

アンナとお母さんは金時計を持って、

農家から羊毛と交換してもらい、

ランプと引き換えに糸をつむいでもらい

ネックレスと引き換えに布地を織って

もらい、

ティーポットと引き換えにオーバーを

仕立ててもらった。

 

クリスマスにはオーバーを作ってくれた

人たちを招待してパーティーを開き、

楽しい一夜を過ごしました。

 

淡々とした展開ですが、戦後の物の無い

状況で、人々が堅実に生き、一着の

オーバーを大切に作る姿にあたたかさを

感じます。

 

 

『ビロードのうさぎ』

(マージェリィ=W=ビアンコ:作・絵 酒井駒子:訳 ブロンズ新社 

ビロードのうさぎ

ビロードのうさぎ

 

 

クリスマスにプレゼントされたビロード

のうさぎは、ぼうやにとても大切にされ

ます。

人間に大切にされたおもちゃは

「ほんもの」になれると聞き、うさぎは

幸せでした。

 

しかし、ぼうやが病気になり、それが

治ったと思ったら、病原菌の残るうさぎ

は処分されることになります。

そこへ、妖精が現れうさぎは「ほんもの」

のうさぎになり、ぼうやを見守るのでした。

 

少しトイストーリーに似ていますね。

トイストーリーが真似したのかも?)

子どもだけでなく、大人の心にもぐっと

くるお話です。

 

 

『急行「北極号」』

(クリス=ヴァン=オールズバーグ:作・絵 村上春樹:訳) 

急行「北極号」

急行「北極号」

 

 

クリスマスイブの夜。家に「北極号」が

やってきます。

北極号に乗り込み北極点に向かうと、

プレゼント第一号に僕のプレゼントが

選ばれます。

 

僕がプレゼントに選んだのは、サンタの

そりについていた鈴。

しかし、再び北極号に乗り込むと、鈴を

失くしてしまったことに気が付きます。

 

家に帰り翌朝目を覚ますと、プレゼント

の中に失くした鈴が。

その鈴の音は大人には聞こえない特別

な鈴でした。。。

 

大人になった主人公が、子どもの頃の

体験を語る、という形で話が進みます。

絵がとても美しく、手元に置いておき

たくなる本ですね。

大人でも十分楽しめます。