「つるのおんがえし」の絵本
「つるのおんがえし」も題材にした
絵本を紹介します。
冬に使ってください。
『つるのおんがえし (てのひらむかしばなし)』
このシリーズはサイズが小さいのです
が、(14.5cm×18.5cm)
意外に遠目がきく絵なので読み聞かせ
に使えるものが多いです。
この本はちぎり絵とレースで描かれて
いて独特の雰囲気があります。
内容は、
おじいさんが鶴を助けた日の晩、
おじいさんおばあさんの家に
若い娘がやってきます。
そして姿を見るなと言って機織りを
始めます。3日で1枚の錦を織ります。
錦が売れるとまた娘は錦を織ります。
3回目の機織りでおばあさんが姿を
のぞいてしまいます。
反物を織り上げて娘は鶴になり去って
いきます。
文章も読み易く、読み聞かせにも
子どもが自分で読むにも良い本です。
『つるにょうぼう (むかしむかし絵本 7)』
こちらは本が大きく、絵も大きく、
ついでに字も大きくて、子どもが自分で
読むのに作られた本かと思います。
絵がはっきりとしていて色調が明るい
ので、読み聞かせにも向いています。
内容は、
若者が鶴を助け、娘が嫁にしてくれと
やってきます。
7日かけて機織りをし、織り上げた布が
高値で売れて若者が喜んだので、もう一反
織り始めます。
村人がどんな風に織るか見せてくれと迫る
のを止めましたが、若者も不思議でたまら
なくなり、のぞいてしまいます。
娘は織りかけの布を置いて、鶴になり
去っていきます。
『つるにょうぼう (日本傑作絵本シリーズ)』
絵の少しぼんやりした印象ですが、遠目は
ききます。
内容はポプラ社のものとほぼ同じですが、
若者が大金を手にして欲が出る様子が
描かれます。
より人間の業の深さが強調されている
印象ですね。
最後の去っていく鶴の絵のページは、
切ない余韻があります。
高学年に使えると思います。
『つるのおんがえし』
いわさきちひろさんの絵は、ぼんやりして
遠目がきかない本もありますが、この本
は大丈夫。鮮やかな色調で、とても絵が
きれいです。
内容はおじいさんおばあさんの家に娘
がやってくるバージョンです。
娘の美しさが目を引きます。