雪にまつわる昔話
『ゆきおんな(むかしむかし絵本 22)』
もさく・みのきち親子はふぶきの夜を
山小屋で明かす。
そこに雪女が現れ、もさくは命を失う。
翌年、みのきちの元に美しい女が訪ね
てきて結婚する。
子どももでき幸せな生活をしていたが、
ある雪の晩、雪女に出会った話をして
しまう。
その話を聞くと嫁は「私があのときの
雪女です」といい、雪の中へ消えて
しまう。
有名な雪女の話。これは長野県白馬岳
周辺に伝わる話です。
雪女と子どもたちの絵は温かで柔らかい
色調ですが、それ以外は寒々とした
雪景色。
そのコントラストが印象的です。
『ゆきむすめ』
ロシアの民話を、『おおきなかぶ』と
同じ作者が描いています。
子のないおじいさんとおばあさんが、
雪で女の子の像を作りました。
その女の子が本当に動き出し、2人の
娘になりました。
ゆきむすめは暑い夏は外を怖がって
出ませんでしたが、ある時近所の
子どもたちに誘われて森へ出かけました。
夕方になりたき火を飛び越して遊んで
いたら、ゆきむすめは消えてしまいました。
雪の儚さが感じられる話です。