雪に関係する昔話
今日は関東でも雪が降る予報です。
雪に関係するおはなしを選んでみました。
『ゆきむすめ(こどものとも絵本)』
(内田 莉莎子:文, 佐藤 忠良:絵 福音館書店)
おじいさんとおばあさんは、雪で
女の子の人形を作ります。
するとその人形は本当の女の子に
変わりました。
女の子は暑いのがきらいで家の中で
ずっと過ごしていましたが、
近所の子どもに誘われて森に遊びに
行き、たき火の上を跳ぶ遊びを
していたら、いつの間にか消えて
しまいました。
これは絵本ですが、同じ話を素話で
毎年1年生に語っている方がいます。
先週の金曜日もこのお話を子どもたち
にして下さったのですが、
「ゆきむすめが消えた時、
子どもたちがシーンと静まり返って
しまったの。喪失感が強いというか・・・
ゆきむすめと一緒に遊んでいる
気持ちだったのかしら?」
と話してくださいました。
今風のお話って、ハッピーエンドを好む
傾向があり、死んだと思っていたが実は
生きていた!みたいな展開が多いように
思います。
子どもたちもそういうオチを待っていたの
かもしれないな、と思いました。
でも、雪は融けて消えるもの。
その儚さが美しいとも言えます。
昔話でないと出会えない結末のお話
なのかな、と思いました。
日本版で似たような話もあります。
『ゆきむすめ (復刊・日本の名作絵本9)』
(木島 始:文, 朝倉 摂:絵 岩崎書店)
このゆきむすめは、お風呂に入って
消えてしまいます。
そして櫛が残されました。
冬の昔話は不思議でさみしいような
お話が多いですね。