東欧の昔話を元にした絵本
『てぶくろ―ウクライナ民話』
(エウゲーニー=M=ラチョフ:絵 内田莉莎子:訳 福音館書店)
- 作者: エウゲーニー・M・ラチョフ,うちだりさこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1965/11/01
- メディア: 大型本
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幼稚園の発表会の定番かと思います。
でも、意外と知らない子も多いですよ。
たくさんの動物たちがてぶくろの中に
入り、最後におじいさんが拾いに来たら
みんないなくなってしまう。
それだけの話なので、なんじゃこりゃ?
という印象でしたが、絵が良いのと
不思議な後味が気になる絵本です。
5分以内で読めるので、読み聞かせの
時間調整に使えそうです。
『わらのうし―ウクライナの昔話』
(ワレンチン=ゴルディチューク:絵 内田莉莎子:訳 福音館書店)
- 作者: 内田莉莎子,ワレンチンゴルディチューク,Valentin Gordiychuk
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1998/09/15
- メディア: 大型本
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おばあさんに頼まれて、おじいさんが
わらのうしを作り腹にはタールを塗りました。
おばあさんがわらのうしを丘に連れて行くと
くま、おおかみ、きつねがタールにくっつ
いて離れられなくなり、家に連れ帰り納屋
に閉じ込めました。
動物たちは放してくれるかわりに食べ物を
持ってくるといい、放してやるとちゃんと
約束を守りました。
タールが馴染みが無いので説明が必要かも
しれませんが、不思議な展開と、最後に
おじいさんおばあさんが豊かになって
ハッピーエンドなところがホッとします。
絵も東欧の雰囲気が出ています。
『十二の月たち』
(ボジェナ=ニェムツォヴァー:再話 出久根育:文・絵 偕成社)
スラブの昔話です。
主人公のマルシュカは、義母と義姉に言われ、
吹雪の山へスミレを摘みに行かされます。
山の中で12の月の妖精たちと出会い、花を
手に入れます。
イチゴとリンゴも同様に持ち帰ったマルシュカ
を見て、義姉も山へ向かいますが、妖精たち
に失礼な態度をしたために凍ってしまいます。
義母も姉の様子を見に行って帰らぬ人に。
マルシュカは一人になって幸せに暮らしました。
ハッピーエンドと言っていいのかわからない
結末ですが、冬の厳しさがよく描かれていて、
惹きつけられる絵本です。
話が長いのと、少し怖いようなところがある
ので高学年向きだと思います。