読み聞かせ日記

小学校で読み聞かせやってます。ゆるシンプルライフも目指しています。

読み聞かせで好評だった絵本や、自分が読んだ本のこと、生活のことなど書いています。絵本を季節やテーマでカテゴリー分けして掲載していますので、ぜひ過去記事も見てみてください。

東欧の昔話を元にした絵本

『てぶくろ―ウクライナ民話』

(エウゲーニー=M=ラチョフ:絵 内田莉莎子:訳 福音館書店

 

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

幼稚園の発表会の定番かと思います。

でも、意外と知らない子も多いですよ。

 

たくさんの動物たちがてぶくろの中に

入り、最後におじいさんが拾いに来たら

みんないなくなってしまう。

 

それだけの話なので、なんじゃこりゃ?

という印象でしたが、絵が良いのと

不思議な後味が気になる絵本です。

5分以内で読めるので、読み聞かせの

時間調整に使えそうです。

 

 

『わらのうし―ウクライナの昔話』

(ワレンチン=ゴルディチューク:絵 内田莉莎子:訳 福音館書店

 

わらのうし―ウクライナの昔話 (世界傑作絵本シリーズ)

わらのうし―ウクライナの昔話 (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

おばあさんに頼まれて、おじいさんが

わらのうしを作り腹にはタールを塗りました。

おばあさんがわらのうしを丘に連れて行くと

くま、おおかみ、きつねがタールにくっつ

いて離れられなくなり、家に連れ帰り納屋

に閉じ込めました。

動物たちは放してくれるかわりに食べ物を

持ってくるといい、放してやるとちゃんと

約束を守りました。

 

タールが馴染みが無いので説明が必要かも

しれませんが、不思議な展開と、最後に

おじいさんおばあさんが豊かになって

ハッピーエンドなところがホッとします。

絵も東欧の雰囲気が出ています。

 

 

『十二の月たち』

(ボジェナ=ニェムツォヴァー:再話 出久根育:文・絵 偕成社

 

十二の月たち (世界のお話傑作選)

十二の月たち (世界のお話傑作選)

 

 

スラブの昔話です。

主人公のマルシュカは、義母と義姉に言われ、

吹雪の山へスミレを摘みに行かされます。

山の中で12の月の妖精たちと出会い、花を

手に入れます。

イチゴとリンゴも同様に持ち帰ったマルシュカ

を見て、義姉も山へ向かいますが、妖精たち

に失礼な態度をしたために凍ってしまいます。

義母も姉の様子を見に行って帰らぬ人に。

マルシュカは一人になって幸せに暮らしました。

 

ハッピーエンドと言っていいのかわからない

結末ですが、冬の厳しさがよく描かれていて、

惹きつけられる絵本です。

話が長いのと、少し怖いようなところがある

ので高学年向きだと思います。