『にちようびのぼうけん!』
- 作者: はたこうしろう
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: 単行本
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「きみにとくしゅにんむをあたえよう。
ミスターXより」
ぼくはお兄ちゃんと特殊任務に取りかかります。
たくさんの謎解きをしてたどり着いたのは
大きなスダジイの木の下。
掘って出てきたのはドングリの標本。
ぼくへの誕生日プレゼントでした。
はたこうしろうさんの絵本は、
自然の中で子どもたちがのびのび遊ぶ姿が描かれていて、
読むとわくわくします。
男の子兄弟のご家庭に、特にオススメです。
『おたんじょうびの2つのたまご』
ジンジャーは誕生日パーティーに
クラスの女の子全員を呼びました。
ちょっと苦手なライラも。
ライラは虫が好きであまり喋らない
ちょっと変わった子。
でもパーティーで、一番ジンジャーに
寄り添ってくれたのはライラでした。
しかもライラのプレゼントは、
ジンジャーが好きなキャラメルチョコのたまご。
しかも、手作りの鳥の巣つきで。
おかげで誕生日パーティーは完璧になりました。
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苦手だと思っていた子が、食べ物の好みや
センスが似ていることがわかったり
ちょっとしたきっかけで仲良くなれるって
ステキだな〜と思います。
新しい友達にたくさん出会う、4月頃
子どもたちに読みたいな、と思いました。
『くらやみのぞう』
くらやみのゾウ―ペルシャのふるい詩から― (児童図書館・絵本の部屋)
- 作者: ミナジャバアービン,ユージンイェルチン,Mina Javaherbin,Eugene Yelchin,山口文生
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2018/01/20
- メディア: 大型本
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大金持ちの商人アフマドが、とてつもなく
大きな動物をつれ帰りました。
村人は暗い蔵の中の動物を見てみることに。
ある人は「ヘビみたい」
またある人は「木のみきみたい」
別の人は「でっかいうちわだよ」
村人たちは互いに意見を譲らず言い争います。
アフマドが翌朝大きなゾウを連れ出しても
けんかに忙しい村人たちは気がつきません。
自分たちが知っているのは、真実のほんの
一部だということにも。
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最後、ちょっと説教くさいですが、
何の動物なのか考えながら読めると
楽しめそうです。
一寸法師の真実(後編)
『御伽草子』です。
(私は本ではなく、ネットで探しました…)
御伽草子では、
一寸法師が生まれた。
・12,3歳になっても一寸法師は大きくならず、
両親が「情けない、追い出してしまいたい」と
話しているのを一寸法師が聞き、家を出ることにする。
・屋敷で働き、16歳になった一寸法師。
13歳になる姫を見初め、手に入れようと計画。
大切な米を姫が奪ったと濡れ衣を着せ、二人で
屋敷を出て行く。
・難波へ向かう途中、鬼ヶ島へ着く。鬼を退治し
打出の小槌を手に入れる。
・自分で小槌を振り、背を伸ばす。食料や金銀財宝も
出し、都に戻る。
・噂を聞いた帝に宮中に呼ばれ、取り立てられる。
姫と結婚し、両親を呼び寄せて豊かな生活を送る。
ちょっ…(・・;)
姫、略奪されてるし〜Σ(゚Д゚)
大人向けに書かれた話なので、まあ…
これを踏まえると、御伽草子に近いのは
こちらですね。
でも、両親に可愛がられたから、最後
都に呼び寄せて親孝行した、というところに
つながるような気がするのですが…
小さい子に手渡すなら
やっぱりこちらがいいかな〜?
他にも
内容は福音館書店のものに近いです。
安心してお子さんに読んであげられますよw
一寸法師の真実(前編)
雪で外出を控え、時間ができたので
絵本の読み比べをしていました。
今日の題材は「一寸法師」
昔話の絵本は、微妙に話が違っていたり
するので興味深いですよ。
おじいさんとおばあさんがお天道様に祈って
育てましたが、いつまで経っても小さいまま。
一寸法師は自ら都に出て働くことを決めます。
おじいさんおばあさんは泣く泣く見送ります。
都に着いて、とあるお屋敷で働くことになりました。
お屋敷の姫君が一寸法師を気に入り、ある日
姫のお供で清水寺に出かけました。
その帰り道、鬼に襲われますが、一寸法師が
針の刀で撃退。
鬼の落とした打出の小槌で一寸法師は大きくなり、
出世して姫と結婚し、両親を都に呼んで幸せに暮らしました。
これぞ、皆さまご存知の一寸法師かと思います。
そこでもう一冊。
大阪に子どものない夫婦がいました。
住吉の神さまにお願いしたら、間もなく
男の子が生まれました。
大切に育てましたが、男の子は小さいまま。
両親は「なさけない」とがっかりします。
一寸法師はそれを聞いて、「追い出される前に
出ていこう」と決めます。
都に出て、お屋敷で働き始めた一寸法師。
お屋敷の姫に心惹かれつつお仕えします。
鬼を撃退。打出の小槌を手に入れ、
米俵や大判小判を出します。
姫が小槌を使い「せーでろ」と言うと
一寸法師は立派な若者になりました。
その後出世して姫と結婚、両親とともに
幸せに暮らしました。
あれ?
都に出た経緯や、一寸法師が姫に好意を
もっていたこと、打出の小槌の使い方など
微妙に違います。
そこで、元々はどんな話だったんだろう?
と思い、原文の『御伽草子』を探してみました。
(長くなったので、後編へ続きます!)
『つららがぽーっとん』
今年一番の寒気が来ているようですね。
寒い季節に、でも少し春の気配を感じたい時に
こんな一冊。
女の子が窓の外のつららに話しかけます。
「はるは ちかいかどうか おしえてよ」
時間が経つにつれ、小さくなっていくつらら。
つららから垂れる水音も
「ぽーっとん」「ぽっとんぽっとん」「ぽっととと…」
と変化していきます。
最後は春が来て外で遊ぶ女の子。
冬の風物詩つららが、季節の移り変わりを教えてくれます。
水音をゆっくり聞かせて、春が近づく足音のように
感じてもらえたらいいな、と思います。
幼児から小学校低学年におすすめです。
『ぼく、ふゆのきらきらをみつけたよ』
- 作者: ジョナサンエメット,ヴァネッサキャバン,Jonathan Emmett,Vanessa Cabban,おびかゆうこ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/10
- メディア: 大型本
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モグラは雪の森で、キラキラ光る
魔法の宝物を見つけました。
宝物を大事に持ち帰りましたが、
それはどんどん形を変え小さくなり
消えてしまいました。
ともだちに「これはつららって
いうのよ」と教えてもらい、
魔法じゃなかったのかとがっかりする
モグラくん。
と、振り返ると木の枝についたつららが
夕日に照らされてキラキラ輝いていました。
「ほらね、やっぱりまほうだったんだよ!」
雪や氷の美しさが描かれていて、
冬もいいな〜と感じさせるお話です。
幼児から小学校低学年まで楽しめると思います。