読み聞かせ日記

小学校で読み聞かせやってます。ゆるシンプルライフも目指しています。

読み聞かせで好評だった絵本や、自分が読んだ本のこと、生活のことなど書いています。絵本を季節やテーマでカテゴリー分けして掲載していますので、ぜひ過去記事も見てみてください。

『にちようびのぼうけん!』

にちようびのぼうけん! (ほるぷ創作絵本)

にちようびのぼうけん! (ほるぷ創作絵本)

日曜日の朝、「ぼく」に手紙が届きました。
「きみにとくしゅにんむをあたえよう。
ミスターXより」
ぼくはお兄ちゃんと特殊任務に取りかかります。

たくさんの謎解きをしてたどり着いたのは
大きなスダジイの木の下。
掘って出てきたのはドングリの標本。
ぼくへの誕生日プレゼントでした。


はたこうしろうさんの絵本は、
自然の中で子どもたちがのびのび遊ぶ姿が描かれていて、
読むとわくわくします。

男の子兄弟のご家庭に、特にオススメです。

『おたんじょうびの2つのたまご』

 

おたんじょうびの2つのたまご

おたんじょうびの2つのたまご

 

ジンジャーは誕生日パーティー

クラスの女の子全員を呼びました。

ちょっと苦手なライラも。

ライラは虫が好きであまり喋らない

ちょっと変わった子。

でもパーティーで、一番ジンジャーに

寄り添ってくれたのはライラでした。

しかもライラのプレゼントは、

ジンジャーが好きなキャラメルチョコのたまご。

しかも、手作りの鳥の巣つきで。

おかげで誕生日パーティーは完璧になりました。

 

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苦手だと思っていた子が、食べ物の好みや

センスが似ていることがわかったり

ちょっとしたきっかけで仲良くなれるって

ステキだな〜と思います。

新しい友達にたくさん出会う、4月頃

子どもたちに読みたいな、と思いました。

 

『くらやみのぞう』

 

くらやみのゾウ―ペルシャのふるい詩から― (児童図書館・絵本の部屋)

くらやみのゾウ―ペルシャのふるい詩から― (児童図書館・絵本の部屋)

  • 作者: ミナジャバアービン,ユージンイェルチン,Mina Javaherbin,Eugene Yelchin,山口文生
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2018/01/20
  • メディア: 大型本
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大金持ちの商人アフマドが、とてつもなく

大きな動物をつれ帰りました。

村人は暗い蔵の中の動物を見てみることに。

 

ある人は「ヘビみたい」

またある人は「木のみきみたい」

別の人は「でっかいうちわだよ」

村人たちは互いに意見を譲らず言い争います。

 

アフマドが翌朝大きなゾウを連れ出しても

けんかに忙しい村人たちは気がつきません。

自分たちが知っているのは、真実のほんの

一部だということにも。

 

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最後、ちょっと説教くさいですが、

何の動物なのか考えながら読めると

楽しめそうです。

一寸法師の真実(後編)

一寸法師の出典は、室町時代に書かれた

御伽草子』です。

 

御伽草子 下 (岩波文庫 黄 126-2)

御伽草子 下 (岩波文庫 黄 126-2)

 

(私は本ではなく、ネットで探しました…)

 

御伽草子では、

 

摂津国難波の里の老夫婦が住吉神社に詣で、

一寸法師が生まれた。

・12,3歳になっても一寸法師は大きくならず、

両親が「情けない、追い出してしまいたい」と

話しているのを一寸法師が聞き、家を出ることにする。

・屋敷で働き、16歳になった一寸法師

13歳になる姫を見初め、手に入れようと計画。

大切な米を姫が奪ったと濡れ衣を着せ、二人で

屋敷を出て行く。

・難波へ向かう途中、鬼ヶ島へ着く。鬼を退治し

打出の小槌を手に入れる。

・自分で小槌を振り、背を伸ばす。食料や金銀財宝も

出し、都に戻る。

・噂を聞いた帝に宮中に呼ばれ、取り立てられる。

姫と結婚し、両親を呼び寄せて豊かな生活を送る。

 

 

ちょっ…(・・;)

 

姫、略奪されてるし〜Σ(゚Д゚)

 

一寸法師人間性を疑う内容ですが、御伽草子

大人向けに書かれた話なので、まあ…

 

これを踏まえると、御伽草子に近いのは

いっすんぼうし (日本の昔話えほん)

いっすんぼうし (日本の昔話えほん)

 

こちらですね。

 

でも、両親に可愛がられたから、最後

都に呼び寄せて親孝行した、というところに

つながるような気がするのですが…

 

小さい子に手渡すなら

いっすんぼうし (日本傑作絵本シリーズ)

いっすんぼうし (日本傑作絵本シリーズ)

 

やっぱりこちらがいいかな〜?

 

他にも

いっすんぼうし (むかしむかし絵本 (11))

いっすんぼうし (むかしむかし絵本 (11))

 

 

いっすんぼうし (子どもとよむ日本の昔ばなし)

いっすんぼうし (子どもとよむ日本の昔ばなし)

 

 

内容は福音館書店のものに近いです。

安心してお子さんに読んであげられますよw

一寸法師の真実(前編)

雪で外出を控え、時間ができたので

絵本の読み比べをしていました。

 

今日の題材は「一寸法師

昔話の絵本は、微妙に話が違っていたり

するので興味深いですよ。

 

いっすんぼうし (日本傑作絵本シリーズ)

いっすんぼうし (日本傑作絵本シリーズ)

 

おじいさんとおばあさんがお天道様に祈って

授かった一寸法師。二人は大切に一寸法師

育てましたが、いつまで経っても小さいまま。

 

一寸法師は自ら都に出て働くことを決めます。

おじいさんおばあさんは泣く泣く見送ります。

 

都に着いて、とあるお屋敷で働くことになりました。

お屋敷の姫君が一寸法師を気に入り、ある日

姫のお供で清水寺に出かけました。

その帰り道、鬼に襲われますが、一寸法師

針の刀で撃退。

 

鬼の落とした打出の小槌で一寸法師は大きくなり、

出世して姫と結婚し、両親を都に呼んで幸せに暮らしました。

 

 

これぞ、皆さまご存知の一寸法師かと思います。

 

そこでもう一冊。

 

いっすんぼうし (日本の昔話えほん)

いっすんぼうし (日本の昔話えほん)

 

大阪に子どものない夫婦がいました。

住吉の神さまにお願いしたら、間もなく

男の子が生まれました。

 

大切に育てましたが、男の子は小さいまま。

両親は「なさけない」とがっかりします。

一寸法師はそれを聞いて、「追い出される前に

出ていこう」と決めます。

 

都に出て、お屋敷で働き始めた一寸法師

お屋敷の姫に心惹かれつつお仕えします。

 

16歳になった一寸法師清水寺にお供し、

鬼を撃退。打出の小槌を手に入れ、

米俵や大判小判を出します。

姫が小槌を使い「せーでろ」と言うと

一寸法師は立派な若者になりました。

 

その後出世して姫と結婚、両親とともに

幸せに暮らしました。

 

 

あれ?

 

都に出た経緯や、一寸法師が姫に好意を

もっていたこと、打出の小槌の使い方など

微妙に違います。

 

そこで、元々はどんな話だったんだろう?

と思い、原文の『御伽草子』を探してみました。

 

(長くなったので、後編へ続きます!)

『つららがぽーっとん』

今年一番の寒気が来ているようですね。

寒い季節に、でも少し春の気配を感じたい時に

こんな一冊。

 

つららが ぽーっとん (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)

つららが ぽーっとん (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)

 

女の子が窓の外のつららに話しかけます。

「はるは ちかいかどうか おしえてよ」

時間が経つにつれ、小さくなっていくつらら。

つららから垂れる水音も

「ぽーっとん」「ぽっとんぽっとん」「ぽっととと…」

と変化していきます。

最後は春が来て外で遊ぶ女の子。

 

 

冬の風物詩つららが、季節の移り変わりを教えてくれます。

水音をゆっくり聞かせて、春が近づく足音のように

感じてもらえたらいいな、と思います。

幼児から小学校低学年におすすめです。

『ぼく、ふゆのきらきらをみつけたよ』

 

ぼく、ふゆのきらきらをみつけたよ

ぼく、ふゆのきらきらをみつけたよ

 

モグラは雪の森で、キラキラ光る

魔法の宝物を見つけました。

宝物を大事に持ち帰りましたが、

それはどんどん形を変え小さくなり

消えてしまいました。

 

ともだちに「これはつららって

いうのよ」と教えてもらい、

魔法じゃなかったのかとがっかりする

モグラくん。

 

と、振り返ると木の枝についたつららが

夕日に照らされてキラキラ輝いていました。

「ほらね、やっぱりまほうだったんだよ!」

 

 

雪や氷の美しさが描かれていて、

冬もいいな〜と感じさせるお話です。

幼児から小学校低学年まで楽しめると思います。