「秋祭り」が出てくる本
『かあさんのおめん』
(吉沢和夫:作 北島新平:絵 ほるぷ出版)
家が貧しいため山の向こうの村へ子守に
出された、おさよ。
お祭りで見つけた、母さんによく似た
お面を買って毎日話しかけるが、ある日
鬼のお面に取り換えられてしまう。
母さんに何かあったに違いないと、
家まで走って帰る途中、山賊を撃退し
その褒美に田んぼをもらい、母と二人
幸せに暮らせるようになった。
母を思う女の子の思いが切なくも、
力強い作品です。
『おひさまいろのきもの』
(広野多珂子:作 福音館書店)
目の見えないふうという少女が、
秋祭りに新しい着物を着たいと母に
お願いする。
糸を染め、自分で機織りをし始めた
ふう。来る日も来る日も機織りを
して、自分の力で布を織り上げ、
すてきな着物で秋祭りに出かける。
創作絵本なので、昔話とは趣が違い
ますが、里山の風景がとてもきれいに
描かれています。
偶然ですが、2冊とも女の子が頑張る
お話しでした。