「りんご」が出てくる本 …秋
『おばけリンゴ』
(ヤーノシュ:作 やがわすみこ:訳 福音館書店)
昔話のようですが、創作絵本です。
作者はポーランドの方のようです。
出版されたのはドイツです、
神様に祈ってさずかった1つのリンゴ。
勿体なくて食べることができず育てて
いくとどんどん大きくなり…
思い切って売りにいっても売れず…
ところが、悪い竜に困った秘密警察
に目を付けられ、竜の前に差し出され
ます。
意外な展開ですが、全般にただよう
哀しげな雰囲気が心にひっかかります。
きっと色んな寓意があるのだろうと
感じさせますが、子どもたちはそこまで
考えずに楽しむでしょうね。
『1こでも100このリンゴ』
くだものやさんに、りんごが1こ。
そこをとおるひとが、それぞれに
じぶんがかんじた「りんご」への
おもいをかたっていきます。
見る人によって変わる「りんご」。
見る人が100人いれば、「りんご」
も100通り。
少し哲学的ですが、難しい言葉は
使っていないので、高学年なら
いけるかと思います。
『りんご畑の12か月』
(松本猛:文 中武ひでみつ:絵 講談社)
1月から収穫期の11月まで、1年間の
りんごの成長が季節とともによく
わかります。
接ぎ木の部分では絵が細かいところ
もありますが、全体に絵が大きく
カラフルでよく見えます。